当院の日帰り手術

日帰りでの泌尿器手術・検査

手術室当院では様々な泌尿器科領域の日帰り手術・検査に対応しています。当日の午前中にお越しいただき、点滴などの準備が終わった後に、昼頃から麻酔をかけて手術・検査を実施します。
手術・検査後は3~4時間ほど、院内のベッドで安静に過ごしていただき、経過観察を行って問題がないことが確認できましたら、ご帰宅いただけます。

日帰り検査・日帰り手術

アメリカで行われている手術の70%以上が、日帰りで行われています。しかし、現在の日本では、あまり日帰り手術が普及されていません。
当院では、多くの病院で数日~1週間入院して行う泌尿器科領域の検査・手術を、最先端の技術を駆使して日帰りで手術が受けて頂けるようにしています。
「日帰り手術」には「仕事で時間がとれないので入院できない」「入院費用がかからないので医療費が節約できる」「ご自宅のベッドで安静に過ごせる」などのメリットがあります。また、すぐにご帰宅いただけるようにするには、安心・安全で、かつ身体への負担が少ない術式で行っていく必要があるので、よりクオリティの高い医療を受けることができるのです。

ボトックス膀胱壁内注入治療

筋肉を弛緩させる作用を持っている「ボトックス(ボツリヌス毒素)」を、膀胱壁に直接注射する治療法です。ボトックスを注入することで、膀胱の筋肉の異常な収縮が収まり、過活動膀胱の症状が落ち着くようになります。
当院では、「薬物療法の治療を継続しても過活動膀胱が改善されない患者様」「薬を服用したが副作用が現れた過活動膀胱の患者様」に対して、「ボトックス膀胱壁内注入治療」を行っています。治療にかかる時間は30分程度で、すぐにご帰宅いただけます。
また、2020年(令和2年)から、保険適用の対象へ変更されました。
膀胱に局所麻酔をかけた後に内視鏡を膀胱内へ入れ、極細の注射針を使ってボトックスを膀胱の筋肉へ20~30か所打っていきます。効果は治療後の2~3日後に実感できるかと思います。持続期間は4~8か月程度ですが、個人差があるのでご了承ください。効果が弱くなった際は、前回の投与日から3か月以上経った後に、また注射していきます。
ボトックス膀胱壁内注入治療は、患者様がご納得いただけるまでお話してから実施しています。少しでも分からないことがありましたら、気兼ねなくご質問ください。

パイプカット

精管結紮術(せいかんけっさつじゅつ:パイプカット)とは、男性の避妊手術です。射精する時に精子が精液の中へ入らないよう、精管(精子を運ぶ管)を結紮・切断する手術で、ほぼ100%の避妊効果が得られます。
局所麻酔を掛けた後に陰嚢を1cmほど切開します。手術にかかる時間は約30分程度です。 自費診療の対象となります。また原則として、パートナーとのご同意が必須です。

手術費用

初診+術前検査+翌日の処置+2週間後のフォロー 180,000円(税別)

※自費診療の扱いです。
※手術から1か月経過した後の術後再診時には、精液検査を受けていただきます。検査費は再診費に含まれています。

粉瘤

粉瘤は放っておいても自然治癒しません。放置し続けると粉瘤自体が大きくなったり、感染して化膿を起こしたりすることもあります。潰して中身を絞り出したとしても、袋状の組織がある限り、再発してしまいます。完治させるには、袋状の組織を手術で除去しなくてはいけません。手術は長くても30分程度で日帰りで受けられます。
ただ、粉瘤が発生した箇所やサイズなどによっては、当院ではなく高度医療機関で手術を受けていただくこともあります。その際は、連携先の医療機関へご紹介します。

費用

検査から診断・手術・病理検査まで、全て保険診療で受けられます。
なお治療にかかる費用は、粉瘤のサイズや発生箇所によって変わります。

初診 1,000円(税別)
検査費用 1,000円(税別)
病理検査費用 3,000円(税別)
露出部 3割負担
2cm未満 5,000~6,000円程度(税別)
2cm~4cm 11,000~12,000円程度(税別)
4cm以上 13,000~14,000円程度(税別)
非露出部 3割負担
3cm未満 4,000~5,000円(税別)
3cm~6cm 10,000~11,000円程度(税別)
6cm~12cm 12,000~14,000円程度(税別)
12cm以上 25,000円程度(税別)

尖圭コンジローマ切除

イボができた箇所、サイズ、症状などによって異なりますが、塗り薬を用いた治療だけでなく、漢方薬を併用することもできます。また、電気メスで焼き切る「外科的切除」を行っています。液体窒素(-190℃)で複数回凍らせてからイボを除去する「冷凍療法」や、レーザー光線で除去する「レーザー蒸散術」などは行っていないため、ご希望の方はご紹介をさせていただきます。

費用

当院では、塗り薬を使った薬物療法を続けても改善されなかった時に、手術療法を選択します。ご希望がある場合で適応があれば手術療法を最初から行うこともできます。

※症状によっては別途、検査料が追加される場合があります。
※症状やサイズなどによっては、処置のため数回通院していただくこともあります。

陰嚢水腫手術

陰嚢に針を刺し(穿刺)、陰嚢に溜まった液体を注射器で取り除く方法がありますが、その治療を行っても効果は長続きしません。針で刺してもいったん陰嚢は正常になりますが、数か月経つと、また液体が溜まって元通りの状態になってしまいます。そのため根本的治療にはならないのです。
陰嚢水腫を根治させるには、陰嚢の皮膚を切開し、陰嚢水腫の元となっている精巣鞘膜(せいそうしょうまく)を大きく切る必要があります。
当院では、この手術療法をお勧めしています。手術は麻酔をかけた後に、以下の流れで行います。

  1. 陰嚢の皮膚を3〜4cm切り開きます
  2. 水腫壁(鞘膜)を切り開き、内容液を採り出します
  3. 余分な水腫壁を切ります
  4. 水腫壁の反転縫合が終わりましたら、手術終了となります。

※「穿刺の方がいい」と検討されている患者様もいらっしゃるかもしれませんが、穿刺を繰り返すと陰嚢内の炎症が起こりやすくなり、水腫壁とその他の組織がくっつく可能性が高くなります。その状態で陰嚢水腫の根治手術を受けてしまうと、くっついている部位から出血する恐れがあるので、大変危険です。そのため、何度も穿刺治療を受けてきた患者様につきましては、日帰り手術ではなく、2〜4日の入院生活をしながら手術を受けていただくようお勧めしています。

去勢術

男性ホルモンを分泌する睾丸を摘出し、男性ホルモンの分泌量を低下させ、がん細胞の増殖を抑制させる治療法です。手術は30分程度で終わります。 「男性ホルモンを低下させてしまう」「手術を行うので身体への負担が大きい」などのデメリットがあります。

尿管ステント抜去術

「尿管ステント」とは、腎臓から膀胱までの道を作るために、尿管の中に留めておく細い管です。尿管ステントは、結石の大きさや箇所、炎症があるか、腎機能の問題の有無などに合わせて、留置されています。
当院ではその尿管ステントを抜き取る「抜去術」に対応しています。ステント抜去術を受けた後の翌日には、レントゲン検査などを通して、腎臓や尿管の状態について調べていきます。

包茎(環状切開術)

真性包茎のケースのみ対応している手術で、正式には環状切除術と呼びます。ただし、「カントン包茎になったことのある仮性包茎」や「通常時でも包皮が剥けている状態にしたい仮性包茎」などのケースでも、手術を受けることは可能です。手術は日帰りで行います。
包皮輪を含めた包皮を切り取った後、皮膚へ溶ける糸を使って丁寧に手作業で縫合していきます。 手術は60分程度で終わります(局所麻酔の時間も含みます)。手術は日帰りで行い、手術が終わった直後からそのままご帰宅できます。

費用

包茎手術(初診料+問診+術前検査+処方箋+
翌日の処置+2週間後の処置)
150,000円(税別)

※薬局で処方されるお薬代は別費用となります。

※相談のみは初診料15,000円(税別)としています。

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